フィルム20本撮影記念、安閑フィルムライフ

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, ILFORD XP2 SUPER@Paris 今、カメラに装填しているフィルムで、写真を撮り始めてから数えてちょうど20本目のフィルムになる。 写真を撮り始めたのが2013年だから、今年でほぼ丸四年。ということは、一年でわずか5本、二、…

フォトジェニック、その先にある表現

Leica IIIa, Summicron f = 5cm 1:2, 45color 400 フォトジェニック(photogenic)、という言葉を初めて聞いたのは、ある友人が別の友人の写真を撮っている時の一言だった。彼女いわく、被写体の友人は「フォトジェニック」だから、どうやって撮影しても良い写…

白黒で撮るパリ、オススメの黒白フィルム

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, ILFORD XP2 SUPER@Paris 現在のパリの街並みは、19世紀の大規模な都市改造で作られた。その指揮をとった当時の県知事であるジョルジュ・オスマン(Georges Eugène Haussmann)の名前から、travaux haussmanniensとも呼ば…

ビエーブル国際カメラ市、アンティークカメラのディープな世界

パリ南部のビエーブル市で行われる、フランスあるいはヨーロッパ最大とも言えるカメラ市に行ってきた。 Foire internationale de la photo - Bièvres - 3 et 4 juin 2017 今年で54回目を数える歴史あるマーケットで、パリのみならず、フランス全土、さらには…

写真乾板のスキャン、時をかける記録

以前のエントリーでオススメした写真スポットの一つ、パリの有名蚤の市の一つであるヴァンヴ(Vanves)で、古い写真乾板を手に入れた。15枚入りで25ユーロと言われ、少々渋っていると、20ユーロまでまけてくれた。が、今思うと、15ユーロくらいまで値切れた…

パリのおすすめ?写真スポット7選

以前も似たような記事を書いたけども、パリはどこを撮ってもそれなりに絵になってしまう。写真の上達、という意味ではあまりよろしくないけども、撮って楽しむ、という点では非常に良い。 今、改めてフォルダを見返してみると、意外とパリらしい写真を撮って…

Flickrのススメ、オススメのフォトグラファ3人

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, KODAK EKTAR 100 写真を誰かに見てもらいたのならば、そして誰かの写真を見たいのならば、Flickrをお勧めする。 写真を共有するためのウェブサービスは、メジャーなものだけでもInstagram、Flickr、Tumblr、Pinterestと多…

ライカIIIa、モノに対する一目惚れ

Leica IIIa, Summicron f = 5cm 1:2, ILFORD FP4 PLUS ライカIIIaとの出会いは、劇的だった。 自分のフィルムカメラライフは、ニコンFから始まった。F自体には全く不満がなかったのだけれども、フィルムカメラの宿命として、フィルムを一度装填してしまうと…

フェルメールの光、写真よりも光画

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, KODAK EKTAR 100 @Prague (Praha) ヨーロッパを旅していて気がつくのは、西洋絵画は、やはり西洋の環境が生んだものだ、という当たり前のことだった。例えば、風景画なんかに描かれている雲は、同じような雲を見ることが…

イマイチな写真、自分の感性と他人の感性

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, FUJICOLOR SUPERIA X-TRA 400 @Paris FacebookやFlickrでも、撮影した写真を上げている。もちろん、ほとんどの写真が、自分が気に入って上げているものだけれども、時々、数合わせというか、気まぐれというか、そんなに思…

ブルックリンミュージアムのマネークリップ、綺麗な薄い財布

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, FUJICOLOR 100 @Paris はてなブログ、あるいは、はてなブックマークを見ていると、なぜか定期的に「薄い財布」の話題が上がってくる。みなさん、それぞれこだわりがあるようで、ついつい読んでしまう。 薄い財布は、持ち…

黒白、ボケ、非日常。写真の上達を妨げるもの

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, FUJICOLOR 100 @Tokyo 「良い写真」と言うのが、どんなものかは未だにわからない。ある写真を見たときに、これは良い写真だ、と感じることはできるけども、それを言葉にして表現するのが難しい。 なんとなく、パッと見た…

単焦点標準レンズ原理主義者、究極の単焦点標準レンズを妄想する

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, KODAK EKTAR 100 @Paris 「単焦点標準レンズ原理主義者」なんだか字面にすると恐ろしくも見える。自分自身は、原理主義者のつもりはないけれども、手元にあるレンズは、Nikon FにつけているNIKKOR-H•C Auto Nikon F 50mm …

コダック、エクタクロームの復活、ポジフィルムの美しさ

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, KODAK EKTAR 100 @Prague (Praha) 新年早々、嬉しいニュースが飛び込んできた。なんと、コダックがエクタクロームEktachromeの生産、販売を再開するというのだ。2017年1月5日のラスべカスで行われていたCES (Consumer Ele…

エスニックジョークに学ぶブログ運営?

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, FUJICOLOR 100 @Paris ブログを始めるにあたって、色々とウェブで調べていると、いやでも目につくブログ群がある。曰く「今月のpvはoo万でした!」「この方法で月収oo万円です!」等々。こういったタイトルを見るたびに、…

写真の評価、被写体の影響

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, SUPERIA 200 写真は、写真そのもので評価されるべきだと信じたい。つまり、その写真を撮ったカメラやレンズ、フィルムやデジカメの種類、あるいは撮影者によってではなく、あくまで、最終成果物である写真で、良いものか…

光に対する感受性、デッサンの必要性

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, SUPERIA 200 写真を撮り始めてから、明らかに光に対する感覚が変化した。それまで、せいぜい、暗いとか明るいとかのレベルでしか認識できていなかったものが、光の柔らかさだとか、影のつき方だとか、うまく言葉にできな…

現時点で手に入る、35mmフィルム(135フィルム)のまとめ

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, FUJICOLOR SUPERIA X-TRA 400 @Lyon 2016年12月現在で、入手可能な35mmフィルム(135フィルム)の一覧を作ってみた。まだまだフィルムは無くならないことを実感させてくれる。 使ったことのあるフィルムには、コメントに…

Nikon F、カメラとの出会い

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, KODAK EKTAR 100 @Kyoto 初めてきちんと使ったカメラは、幸運にも、Nikon Fだった。 昔から、写真やカメラには囲まれていた環境だったけれども、不思議とそれらに惹かれることはなかった。最初に、写真ではなく、カメラそ…

ストレートでストリートな写真

Leica IIIa, Summicron f = 5cm 1:2, TRI-X 400 @Paris 写真を始めるきっかけになった一つの理由は、「ストリート」フォトグフィーという分野があることを知ったからだった。風光明媚な観光地に行かなくても、歴史的なイベントに立ち会わなくても、普段の生…

墓所と庭、科学と藝術

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, FUJICOLOR SUPERIA X-TRA 400 @Paris 繰り返し繰り返し、頭の中に現れてくるセリフがある。 この庭にあるもの以外に 次の世に伝える価値のあるものを 人間は造れなかったのだ 中学生くらいだったろうか、初めて「風の谷の…

はじめに写真ありき、後悔しないカメラの選び方

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, FUJICOLOR 100 @Paris 後輩:先輩!先輩!! 先輩:なんだ、うるさいぞ。 後輩:先輩、オススメのカメラを教えてください! 先輩:そんなものはない。あるのはただ、撮りたいという情熱と、それを実行する撮影者がいるだ…

Ektarの色合い、記録以上の記憶

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, KODAK EKTAR 100 @Toyama Ektarの発色が好きだ。もともと、写真にしても絵画にしても、はっきりした色合い、コントラストのものが好み。フィルムに求めるのは、現実の精密なコピーではなくて、現実以上の描写。目で見た以…

セリフォス島でのバカンス

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, FUJICOLOR PROVIA 100F @Serifos オススメの場所は、地元の人に聞く。これは、旅行する際には、世界どこでも通用する法則だ。 ギリシャの島々の中でも、比較的マイナーな島であるセリフォス島を旅行先に選んだのは、同僚…

絵画の写真

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, FUJICOLOR SUPERIA X-TRA 400 @Vienna 一時期、絵画の写真を積極的に撮ってみたことがある。が、これが恐ろしくつまらない写真になるのだ。もちろん、これはその絵画がつまらないわけでは決してない。いわゆる名画と言わ…

研究者の書くエッセイあるいはコラム

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, FUJICOLOR SUPERIA X-TRA 400 @Paris 科学者の仕事を真に理解するには、その科学者が書いた論文を読む以外に、方法はない。けれども、その論文は、当然科学者に向けて書かれているから、読み下すにはかなりの知識と経験が…

たゆたえども沈まず

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, T-MAX 100 @Paris Fluctuat nec mergitur. このカッコいいフレーズを聞いたのは、悲しい事件のせいだった。違う文化で育ち、違う価値観をもち、違う宗教を持っている日本人からしたら、事件や犯人やその背景に関して、簡…

空気を写すレンズ、それとも思い込み?

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, FUJICOLOR SUPERIA X-TRA 400 @Paris ZeissやLeicaのレンズは、その高い描写力、表現力で「空気まで写る」といわれる。もちろん、いいレンズであるのは間違いないのだろう。確かに、LeicaのSummicron f = 5cm 1:2で撮った…

見返らない美人

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, KODAK EKTAR 100 @Kyoto 後ろ姿の写真が好きだ。正面を向いているよりも、想像力を喚起させられるからだろうか。あるいは、撮影者と被写体が同じ方向を向いてるせいで、より前向きな、ポジティブな印象を受けるせいだろう…

遠くにありて想う

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, KODAK EKTAR 100 @Toyama 離れているからこそ、離れたからこそわかる美しさがある。例えば星。あるいは月。よく考えたら、どちらも間近で見たことがないから、これは不適切な例えだけれども。 文化的な美しさも、その一例…

研究室の選び方、あるいは悩める後輩に送るメール

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, FUJICOLOR SUPERIA X-TRA 400 @Paris 生命科学系博士課程進学に悩む後輩に、かつて送ったメールが発掘されたので、ここに公開しておく。もう随分前に書いたことだけれども、今でも参考になる点があるかもしれない。現在在…

シンプルに、シンプルに。

Leica IIIa, Summicron f = 5cm 1:2, TRI-X 400 @Fondation Louis Vuitton 世界は、放っておくと、どんどん複雑に、どんどん乱雑になりたがる。せめて、自分の周囲くらいは、シンプルに保ちたい。だから、カメラは、機械式で、マニュアルで。写真は、フィル…

ネットにもガイドブックにも頼らないレストランの探し方

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, KODAK EKTAR 100 @Ebisu ちょっと前までは、旅行にはガイドブックが必須だった。今は、その大部分がネットに取って代わられている。旅行前には、どちらにも大いに役立つけれども、いざ旅行をしている時は、ガイドブックを…

覗き穴

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, FUJICOLOR SUPERIA X-TRA 400 @Lyon 覗き穴のある作品はずるい。人の性として、どうしても覗いてしまう。このオノ・ヨーコの作品「Freight Train」は、中を覗くことがメインの作品ではない。それでも、音と光がどこから来…

フレーム、あるいは切り取るということ

Leica IIIa, Summicron f = 5cm 1:2, 45color 400 @Home 不思議に思っていることがある。仕事場には、ちょうど正方形の窓があるのだけれども、それを通して外の風景を眺めると、とても綺麗だ。年代物の建物のすぐ後ろに、背の高い近代的なビルがあって、晴れ…

幻視幻惑の巴里

Leica IIIa, Summicron f = 5cm 1:2, TRI-X 400 @Paris パリは、画になる街だ。どうということのない街角でさえ、何かを訴えかけるものがある。写真が生まれ、Brassaïが、Cartier-Bressonが、Doisneauがいたこの街でシャッターを切れば、その何かが写る。

感動する食事、サントリーニ島のレストラン

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, FUJICOLOR PROVIA 100F @Oia ミシュラン三つ星の基準は「それを味わうために旅行する価値がある卓越した料理」だ。サントリーニ島のイアという街にあるレストラン、Oia Vineyartには、まさにそんな価値の料理がある(もち…

早朝の車内にて

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, TRI-X 400 @Paris 素敵なお題を見つけたので、早速便乗してみる。 自分の前に、窓に寄り添うように寝ている男性(だと思う)がいて、他には誰もいない車内で、その雰囲気を切り取りたくて、シャッターを切った。 一眼レフ…

日常を切り取る

Leica IIIa, Summicron f = 5cm 1:2, TRI-X 400 @Home ライカ、あるいはフィルム写真、さらに言えば、黒白フィルムのすごいところは、こんなに適当に撮った写真でも、なんとなく素敵に見えてしまうところ。この写真、よく見れば(よく見なくとも?)、構図は…

初めの一歩

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, FUJICOLOR 100 @Home 記念すべき、最初の一枚(正確には、この前に一枚試し撮り的に、鏡に映った自分を撮影しているけども)。一本のフィルムを撮り終えて、現像から上がってきたこの写真を見たときは、その描写、雰囲気…

© 2016 SAKAI Hiroshi