ネットにもガイドブックにも頼らないレストランの探し方

Soba

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, KODAK EKTAR 100 @Ebisu

ちょっと前までは、旅行にはガイドブックが必須だった。今は、その大部分がネットに取って代わられている。旅行前には、どちらにも大いに役立つけれども、いざ旅行をしている時は、ガイドブックを片手に歩いたり、スマホを覗きながら立ち止まったりするのは、どうも損をしている気分になる。見るべきものが目の前にあるのに、手元の小さな本や画面に囚われている気がするのだ。

それでも、せっかくの旅行なのだから、美味しいところで食事がしたい。そんな時には、次の三つの条件に当てはまるところを探すことにしている。

  1. その観光地のメインの通りから外れている。
  2. 店の前で、店員さんが立っていない。あるいは客引きをしていない。
  3. 混んでいる。

今まで何回もこの条件でレストランを探しているけども、今の所、全戦全勝だ。以前紹介したサントリーニ島のレストランも、この方法で見つけたものだ。

1. その観光地のメインの通りから外れている。

ネットを使わないという点からみると、ちょっと矛盾したことになるけれども、今の時代はネットを頼りにお店を探す人が多いから、例え大通りを外れた小道にあろうと、評判のお店であれば、それを探し当ててお客さんが来る。つまり、立地に恵まれなくとも、営業が成り立つ。逆に、メインの通りにあるお店は、放っておいても観光客がわんさか入るので、営業努力がなされなくなるところが多い。

2. 店の前で、店員さんが立っていない。あるいは客引きをしていない。

特に海外では多いけれども、お店の前に店員が立っていて、馴れ馴れしく話しかけて来るお店がある。場合によってはちょっと日本語が喋れたりして、一見、親切に見える。が、この類のお店はほぼ間違いなくハズレだ。本当に良いお店なら、客引きをしなくとも人が来るし、店内が忙しければ客引きをする余裕などないはず。

3. 混んでいる。

これは必須だ。ただ、時間帯によってはガラガラのこともあるので、余裕があれば時間を変えて、レストランの様子を見るといい。この法則は残酷なくらいはっきりしていて、上記の条件を満たすお店が二軒並んでいても、片方は満席、片方はガラガラなんてことがよくある。

「足で探す」とは、きっとこういうことだろう。

© 2016 SAKAI Hiroshi