2017-01-01から1年間の記事一覧

2017年ベストショット、一年を振り返る

Leica IIIa, Summicron f = 5cm 1:2, KODAK EKTAR 100 みなさん、ベストショットを公開されているようなので、自分も公開してみる。 改めて振り返ってみると、今年はなんとフィルム4本しか撮っていない。ILFORD FP4 PLUS、ILFORD XP2 SUPER、中判のILFORD FP…

ブランクーシのアトリエ、大判カメラへの誘惑

Leica IIIa, Summicron f = 5cm 1:2, KODAK EKTAR 100 パリの近代美術館であるポンピドゥセンターの脇に、まるで隠れ家のような美術館、ブランクーシのアトリエ (L'Atelier Brancusi)がある。 コンスタンティン・ブランクーシ(Constantin Brâncuși)は、…

ミノルタオートコードCDS、新しいメンバー

Minolta Autocord, Rokkor 75mm F3.5, ILFORD FP4 PULS 今の職場には、自分も含めて、写真・カメラを趣味している同僚が4人もいる。そのうち二人がデジカメ派、二人がフィルム派だ。面白いことに、フィルムもデジタルも両方使っている人が誰もいない。きっち…

フィルム20本撮影記念、安閑フィルムライフ

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, ILFORD XP2 SUPER@Paris 今、カメラに装填しているフィルムで、写真を撮り始めてから数えてちょうど20本目のフィルムになる。 写真を撮り始めたのが2013年だから、今年でほぼ丸四年。ということは、一年でわずか5本、二、…

フォトジェニック、その先にある表現

Leica IIIa, Summicron f = 5cm 1:2, 45color 400 フォトジェニック(photogenic)、という言葉を初めて聞いたのは、ある友人が別の友人の写真を撮っている時の一言だった。彼女いわく、被写体の友人は「フォトジェニック」だから、どうやって撮影しても良い写…

白黒で撮るパリ、オススメの黒白フィルム

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, ILFORD XP2 SUPER@Paris 現在のパリの街並みは、19世紀の大規模な都市改造で作られた。その指揮をとった当時の県知事であるジョルジュ・オスマン(Georges Eugène Haussmann)の名前から、travaux haussmanniensとも呼ば…

ビエーブル国際カメラ市、アンティークカメラのディープな世界

パリ南部のビエーブル市で行われる、フランスあるいはヨーロッパ最大とも言えるカメラ市に行ってきた。 Foire internationale de la photo - Bièvres - 3 et 4 juin 2017 今年で54回目を数える歴史あるマーケットで、パリのみならず、フランス全土、さらには…

写真乾板のスキャン、時をかける記録

以前のエントリーでオススメした写真スポットの一つ、パリの有名蚤の市の一つであるヴァンヴ(Vanves)で、古い写真乾板を手に入れた。15枚入りで25ユーロと言われ、少々渋っていると、20ユーロまでまけてくれた。が、今思うと、15ユーロくらいまで値切れた…

パリのおすすめ?写真スポット7選

以前も似たような記事を書いたけども、パリはどこを撮ってもそれなりに絵になってしまう。写真の上達、という意味ではあまりよろしくないけども、撮って楽しむ、という点では非常に良い。 今、改めてフォルダを見返してみると、意外とパリらしい写真を撮って…

Flickrのススメ、オススメのフォトグラファ3人

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, KODAK EKTAR 100 写真を誰かに見てもらいたのならば、そして誰かの写真を見たいのならば、Flickrをお勧めする。 写真を共有するためのウェブサービスは、メジャーなものだけでもInstagram、Flickr、Tumblr、Pinterestと多…

ライカIIIa、モノに対する一目惚れ

Leica IIIa, Summicron f = 5cm 1:2, ILFORD FP4 PLUS ライカIIIaとの出会いは、劇的だった。 自分のフィルムカメラライフは、ニコンFから始まった。F自体には全く不満がなかったのだけれども、フィルムカメラの宿命として、フィルムを一度装填してしまうと…

フェルメールの光、写真よりも光画

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, KODAK EKTAR 100 @Prague (Praha) ヨーロッパを旅していて気がつくのは、西洋絵画は、やはり西洋の環境が生んだものだ、という当たり前のことだった。例えば、風景画なんかに描かれている雲は、同じような雲を見ることが…

イマイチな写真、自分の感性と他人の感性

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, FUJICOLOR SUPERIA X-TRA 400 @Paris FacebookやFlickrでも、撮影した写真を上げている。もちろん、ほとんどの写真が、自分が気に入って上げているものだけれども、時々、数合わせというか、気まぐれというか、そんなに思…

ブルックリンミュージアムのマネークリップ、綺麗な薄い財布

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, FUJICOLOR 100 @Paris はてなブログ、あるいは、はてなブックマークを見ていると、なぜか定期的に「薄い財布」の話題が上がってくる。みなさん、それぞれこだわりがあるようで、ついつい読んでしまう。 薄い財布は、持ち…

黒白、ボケ、非日常。写真の上達を妨げるもの

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, FUJICOLOR 100 @Tokyo 「良い写真」と言うのが、どんなものかは未だにわからない。ある写真を見たときに、これは良い写真だ、と感じることはできるけども、それを言葉にして表現するのが難しい。 なんとなく、パッと見た…

単焦点標準レンズ原理主義者、究極の単焦点標準レンズを妄想する

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, KODAK EKTAR 100 @Paris 「単焦点標準レンズ原理主義者」なんだか字面にすると恐ろしくも見える。自分自身は、原理主義者のつもりはないけれども、手元にあるレンズは、Nikon FにつけているNIKKOR-H•C Auto Nikon F 50mm …

コダック、エクタクロームの復活、ポジフィルムの美しさ

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, KODAK EKTAR 100 @Prague (Praha) 新年早々、嬉しいニュースが飛び込んできた。なんと、コダックがエクタクロームEktachromeの生産、販売を再開するというのだ。2017年1月5日のラスべカスで行われていたCES (Consumer Ele…

© 2016 SAKAI Hiroshi