光に対する感受性、デッサンの必要性

Winter is comingNikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, SUPERIA 200

写真を撮り始めてから、明らかに光に対する感覚が変化した。それまで、せいぜい、暗いとか明るいとかのレベルでしか認識できていなかったものが、光の柔らかさだとか、影のつき方だとか、うまく言葉にできないけども、光に対して「美しさ」を感じるようになった。

人は、本質的に、見たいものしか見ないし、見られらない。だからこそ、昔から人はスケッチをしてデッサンをして、普段は意識に上らない詳細を見えるように訓練してきた。道具は進歩して、今は何も考えなくても写真を撮れるし、出来上がった写真の情報量は、当然デッサン以上だ。でも、本当に見えているかというと、それはまた別の問題。写真を撮る人こそ、デッサンが必要なのかもしれない。

© 2016 SAKAI Hiroshi