空気を写すレンズ、それとも思い込み?

Tea time

Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, FUJICOLOR SUPERIA X-TRA 400 @Paris

ZeissやLeicaのレンズは、その高い描写力、表現力で「空気まで写る」といわれる。もちろん、いいレンズであるのは間違いないのだろう。確かに、LeicaのSummicron f = 5cm 1:2で撮った写真には、なんとも言い難い、ねっとりとした空気のようなものを感じることがある(上記の写真はNikkorだけれども…)。

でも、実際には、レンズだけではなくて、その場の光の具合だとか、使ったフィルムだとか、さらに言えば、撮った時の自分の記憶なんかも作用して、写真のそういった「空気」を作っているのだろう。写真を楽しむのに、思い込む力が重要だ。

© 2016 SAKAI Hiroshi