フェルメールの光、写真よりも光画

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Nikon F, NIKKOR-H•C Auto 50mm f2, KODAK EKTAR 100 @Prague (Praha)

ヨーロッパを旅していて気がつくのは、西洋絵画は、やはり西洋の環境が生んだものだ、という当たり前のことだった。例えば、風景画なんかに描かれている雲は、同じような雲を見ることができるし、フェルメールのような光の入り方なんかも、よく遭遇する。

プラハのお城に行った時に、窓から入る光がいかにもフェルメールっぽくて、フェルメールの絵画のような雰囲気の写真にならないかなと期待して撮ったら、意外にも、かなりそれらしく撮れて嬉しくなってしまった(水平は取れていないし、構図もひどいものだけれども)。

油絵でこの光を出そうと思ったら、何年もの修行が必要だろうけども、写真なら、タイミングさえ合えば、誰でも綺麗な光を捉えることができる。こういった写真が撮れると、写真を「光画」と呼びたくなるものだ。

© 2016 SAKAI Hiroshi